切開フェイスリフト(SMAS法)
たるみの土台「SMAS層」から引き上げる、本格的な外科手術。
切開フェイスリフトは、皮膚のさらに深部にある表在性筋膜(SMAS層)ごとたるみを引き上げ、余った皮膚を切除して縫合する外科手術です。皮膚表面だけを引く古典的な方法や、糸リフト・HIFUといった切らない治療では対応しきれない中等度〜重度のたるみに対し、長期的で大きなリフトアップが期待できます。一方で全身麻酔・抜糸を伴う本格手術であり、腫れや内出血など数週間のダウンタイム、神経・瘢痕・血腫などのリスクを伴います。効果には個人差があり、加齢は進むため永久ではありません。
なぜ効くのか
加齢によるたるみは、皮膚だけでなく皮膚の下にある「SMAS層(表在性筋膜)」がゆるみ、下垂することで生じます。皮膚表面だけを引き上げても深層のたるみは残り、効果は一時的になりがちです。切開フェイスリフトはこのSMAS層自体を適切な方向に引き上げて固定し、余剰皮膚を切除することで、土台からたるみにアプローチします。
たるみの土台=SMAS層を確認
表情筋の上を覆う表在性筋膜(SMAS)が加齢でゆるむと、皮膚ごと下垂してたるみになります。切開フェイスリフトはこの深層を治療対象にします。
目立たない位置を切開
こめかみ〜耳の前、範囲が広い場合は耳の裏や髪の生え際まで、傷が目立ちにくいラインに沿って切開します。ミニ・ミッドフェイス・フルフェイスで切開範囲が変わります。
SMAS層を引き上げて固定
皮膚だけでなくSMAS層自体を適切な方向・強さで引き上げて縫い留め、深部からたるみを解消します。これが持続性の要です。
余剰皮膚を切除して縫合
引き上げた分の余った皮膚を切除し、丁寧に縫合。血腫予防にドレーンを留置することもあります。数日〜約1週間で抜糸します。
ダウンタイムの経過
不安をなくすために、回復の流れを正直にお見せします。
当日〜翌日
包帯やフェイスバンテージで圧迫固定。顔全体の腫れ・熱感・ジンジンとした痛みが強い時期。
💡 安静第一。処方の痛み止めを使用し、頭を高くして休みます。シャワー・入浴・飲酒・喫煙は不可。
術後3日目
腫れがピークになりやすく、患部に触れると痛みを感じることがあります。内出血も出始めます。
💡 無理に動かず安静を継続。冷却や医師の指示に従い、外出は控えます。
術後1週間
強い腫れが引き始め、内出血は黄色っぽく変化。耳前〜首の抜糸を行う時期。
💡 抜糸後は医師の許可で洗髪・入浴が可能に。マスク着用でごく短時間の外出程度。喫煙・激しい運動は不可。
術後2週間
大きな腫れ・内出血がほぼ落ち着き、メイクやマスクで気兼ねなく外出できる目安。頭部の抜糸も完了する頃。
💡 仕事復帰の目安。傷の赤みは残るためメイクでカバー。つっぱり感は続くことがあります。
術後1ヶ月
リフトアップ効果を実感し始める時期。細かいむくみやつっぱり感が残ることがあります。
💡 激しい運動やサウナは医師の許可まで控えめに。傷跡は徐々に目立たなくなっていきます。
術後3〜6ヶ月
腫れやむくみが解消し、ほぼ完成の状態。傷跡も落ち着き目立ちにくくなります。
💡 最終的な仕上がりの時期。経過は個人差があり、傷跡の赤みが完全に消えるまで半年〜1年程度かかることもあります。
切開フェイスリフト・糸リフト・HIFUの比較
同じ「たるみ治療」でも、作用する深さ・効果の大きさ・持続・ダウンタイムが大きく異なります。たるみの程度やライフスタイルに合わせた選択が大切です。
| 切開フェイスリフト | 糸リフト | HIFU(ハイフ) | |
|---|---|---|---|
| アプローチ | SMAS層を切開して引き上げ固定 | コグ付きの糸で物理的に引き上げ | 超音波の熱で深部を引き締め |
| 適応のたるみ | 中等度〜重度 | 軽度〜中等度 | 軽度〜中等度 |
| リフト効果 | ◎ 大きい | ◯ 中程度 | △ 穏やか |
| 持続の目安 | 5〜10年 | 1〜2年 | 6〜12ヶ月 |
| ダウンタイム | 数週間(腫れ・抜糸あり) | 数日〜1週間 | ほぼ無い〜数日 |
| 切開・麻酔 | 切開あり・全身/静脈麻酔 | 極小・局所麻酔 | 切らない・麻酔ほぼ不要 |
料金プラン
ご予算とご希望に合わせてお選びいただけます。
ミニリフト(こめかみ・部分)
- 施術範囲 / こめかみ・頬の一部など部分的な引き上げ
- 切開範囲 / 耳の前中心で小さめ、ダウンタイム比較的短め
- 麻酔 / 局所麻酔+静脈麻酔など
軽度〜中等度のたるみ向け。範囲が限られるぶん費用・ダウンタイムを抑えやすい概算価格です。麻酔・検査代が別途となる場合があります。
月々の分割を試算 →SMASフェイスリフト(頬・フェイスライン)
- 施術範囲 / 頬〜フェイスラインをSMAS層から引き上げ
- 切開範囲 / こめかみ〜耳前〜耳裏
- 麻酔 / 全身麻酔または静脈麻酔
中等度のたるみに対する標準的な切開リフト。効果と範囲のバランスを取った概算価格です。麻酔・検査代が別途となる場合があります。
月々の分割を試算 →フルフェイス+ネックリフト
- 施術範囲 / 顔全体+首のたるみまで広範囲に引き上げ
- 切開範囲 / こめかみ〜耳前〜耳裏〜生え際
- 麻酔 / 全身麻酔
重度のたるみ・首まで含めた総合的な若返り向け。範囲が広くダウンタイムも長めとなる概算価格です。麻酔・検査代が別途となる場合があります。
月々の分割を試算 →※ 自由診療(保険適用外)。価格は税込。効果には個人差があります。主なリスク・副作用:腫れ・内出血・痛み・左右差・感染等(施術により異なります)。
よくあるご質問
傷跡は目立ちますか?
切開はこめかみ〜耳の前、耳の裏、髪の生え際など目立ちにくいラインに沿って行い、丁寧に縫合します。術後しばらくは赤みが残りますが、多くは髪で隠せる位置で、時間とともに目立ちにくくなります。ただし体質により瘢痕が残る可能性はあり、傷跡の経過には個人差があります。
仕事はいつから復帰できますか?
腫れや内出血が強い最初の1週間前後は外出が難しく、メイクやマスクで気兼ねなく外出できる目安は術後2週間ほどです。抜糸は術後7〜10日頃。デスクワークなら2週間前後で復帰される方が多いですが、範囲や個人差により前後します。
神経を傷つけるリスクはありますか?
深層を扱う手術のため、一時的な感覚の鈍麻・しびれが起こることがあり、多くは数ヶ月かけて回復します。まれに表情に関わる神経への影響が生じる可能性もあります。血腫・感染・傷跡なども含めリスクはゼロではないため、経験の豊富な医師のもとで受け、術後の指示を守ることが重要です。
効果はずっと続きますか?
SMAS層から引き上げるため切らない治療より持続性が高く、一般に5〜10年が目安とされます。ただし加齢そのものは進行するため永久ではなく、効果の程度や持続には個人差があります。効果を保証するものではありません。
糸リフトやHIFUとどちらが良いですか?
たるみの程度によります。軽度〜中等度で手軽さを重視するなら糸リフトやHIFU、切らない治療では戻ってしまうような中等度〜重度のたるみを根本的に長期改善したい場合は切開フェイスリフトが向きます。まずは診察でたるみの状態を評価し、最適な方法を相談することをおすすめします。
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同時施術でダウンタイムを1回にまとめられ、仕上がりの完成度も高まります。